フィーリングが大事だっていうけど、フィーリングって一体なんだろう?
「人を好きになるのは理屈ではない。フィーリングが合う・合わないだけだ」
いかにも説得力があるようなことが言われますが、実際これでは何の説明にもなっていないです。
極端な言い方をすると、これ以上は言語化していないだけ。
『広辞苑第六版』では、「フィーリング」は『感じ。感覚。また、心地。気分。感情。情操』と説明されている。
これもまたわかったようでわからない解釈・・・。
英語の「フィーリング」が参考になるかと思い『リーダーズ英和辞典第2版』から探してみました。
『触感、感覚、知覚、手ざわり、感触、感受性、感性、センス心持、気持、感想、意見、思い、気持、予感』
「フィーリング」とは、個人の感覚といえそうです。
個人の感覚とは何か、「物のとらえ方、感じ方」と定義づけてみよう。
個人が何を好きであるのか、何を嫌いであるのか。
個人の「価値観」という言葉にも言い換えられそうですね。
さて、「感覚」は個人によって異なります。
その人がどんな環境で育ってきたのか、どんな環境で暮らしているのかによって
「ものの考え方が、とらえ方」が変化するからです。
言い換えると「ものの考え方が、とらえ方」は、その人の環境(親、友達、地域、年代、文化)などによって徐々に作られていくものです。
つまり、フィーリングが合うとは、育ってきた環境によって形成されたものの考え方、とらえ方が似ているということと言えそうです。